「新型」インフルエンザの備えC

ワクチンもタミフルもダメ!

死者百人とか…

 新型インフルエンザ騒ぎが始まった年の平成12年12月、これによる死者が百人を突破したこと、そして百人目の死者もワクチンを打っていたことがマスコミで報道されました。
 果たしてワクチンは有効かどうか、読者は大いに考えさせられる報道ぶりでした。
 皆様はどう思われますか? 私たちが新型インフルエンザへの備えとして、ワクチンもタミフルもダメ! といってきたのは、ワクチンは予防注射と思われているにしては、あまりに効かない中身だから、そして、副作用が心配だからです。
 抗体を持っていない確率が高い子供とか、体力のない老人とか、糖尿病など余病がある人は優先順位で先に打つことができるなどとんでもないことで、こういう弱者こそインフルエンザワクチンなど打つべきではないといってきました。
 百人目の犠牲者は奇しくもこの心配が当たってしまった弱者だったのです。
 人の寿命はなかなかわからないものなので、確定的なことはいえませんが、この方もワクチンを打っていなければ、副作用の被害はないので、まだ亡くなっていなかったのかも知れません。
 新年1月から中学生、高校生にワクチンの集団接種が始まるのを機会に改めて、インフルエンザワクチンは何故効かないのか、何故命取りになるような副作用が心配なのかまとめておきたいと思います。

インフルエンザワクチンは 何故効かないか

 まず、インフルエンザウイルスは変異のスピードがとても早く、ワクチンをつくるのに半年かかるといわれていますが、半年の間にインフルエンザウイルスが変異してしまって、今更、古いタイプのウイルスに効くワクチンを打ったところで半年経って変異しているウイルスには効くはずがないことが第一。
 そして、ワクチンはウイルス表面のHAタンパクの抗体だけなので、そもそも大して効くはずがないことが第二。
 さらに呼吸器疾患なので呼吸器・気管支粘膜に抗体ができなければ感染予防はできるはずがないのに、注射で血液の中に抗体を注入しても、呼吸器・気管支には抗体は現れないから効くはずがない。
 ワクチンを打っている人が簡単にインフルエンザにかかるので、これらのことは報道側にもだんだんわかってきて、最近では報道にもワクチンをしていれば感染が予防できるというわけではなく、重症化を防ぐことが期待できるだけだと報じられるようになってきました。
 しかし、ワクチンを打った人が簡単に重症化して死んでいくので、時間の経過とともに、ワクチンが重症化を防ぐという報道もいつまで持つか予測ができないところまで来ているのではないでしょうか?
 そのうち、コロッと態度を変えてワクチンこそ重症化を進めているといい出しかねません。
 それはワクチンの副作用が案外恐いものがあると知られてきたからです。

ワクチンの副作用

 平成21年11月、新聞はカナダでワクチンによる副作用の一つ、劇症アレルギーであるアナフィラキシーが、通常の三倍の確率で起きていることがわかり、メーカーが使用中止をマニトバ州政府に要請したと報じられました。日本でも緊急輸入の手を打った先のワクチンメーカーでした。
 外国製インフルエンザワクチンは有精卵を使う日本のメーカーとはつくり方が違い、犬やサルなど動物の細胞を使っていること、多くがアジュバントと呼ばれる免疫増強物質を使っていることが報じられています。
 ワクチンをつくるためには卵や動物の細胞にウイルスを増やしてから、殺して使うという手順がとられますが、殺すためにはホルマリンや水銀剤を使っているといわれます。これらや、動物細胞のかけらなどを漉してワクチンをつくるのですが、最新の設備機械でも漉し切れないことや、急いで作業を進める中で人為ミスも起こる確率が増えることはかねてから指摘され、メーカーサイドでは、漉し切れない動物細胞のかけらを注射で体内に入れることで十万人に一人程度の死者を含む重症患者が出ることはやむを得ないと腹をくくっているということは
巷間伝えられるところです。
 早い話が卵アレルギーのある人に漉し切れない卵のかけらがウイルスの死骸とともに注射されればアレルギーを起こす人が出ても不思議はないということです。中にはアナフィラキシーで死にかかる人が出るのも当然という話です。
 これを考えると二回注射というのは危険率が飛躍的に増えることは簡単に理解できます。副作用リスクの多くがアレルギーならば二回目こそ危ないのです。ハチに刺されて死者が出るのは一回刺された時より二回目に刺された時だという話は大抵の人が知っているはずです。一回目に刺された時に抗体ができ、二回目の時に、その抗体とハチから注入された抗原が反応して劇症アレルギーであるアナフィラキシーを起こす確率が飛躍的に高まるからです。

怪しい出自

 インフルエンザワクチンは大東亜戦争後、進駐軍のサジェスチョンという名の事実上の命令で、接種されるようになったのは周知のところです。最初は国鉄労働者や全逓労働者が狙われて、公共性が高い仕事だからと集団接種されました。しかし、インフルエンザは下火にならないし、副作用で苦しむ労働者は増えるしで、何かおかしいのでは? 激しい労働運動の担い手を病気にしておとなしくさせる陰謀ではないかと疑われるようになって、矛先を学童に向け義務教育の子供たちに集団接種をしてみせました。しかし、効果はさっぱりで、学級閉鎖は
頻繁に起き続けました。
 1979年、群馬県前橋市で集団接種を受けた学童がアナフィラキシーショックで痙攣を起こしたのです。それがきっかけで前橋市医師会は集団接種をやめ、その後5年にわたってインフルエンザの流行状況を周辺の集団接種実施地域と比較し、集団接種しても流行の大きさにはさしたる差が出ないと結論した「前橋レポート」と呼ばれる報告書をまとめました。
 昨日まで元気で飛んだり跳ねたりしていたうちの子が、集団接種後死んでしまった、これは集団接種を推進した国の過失だという裁判も次々に被害者の勝利となり、1994年には、義務教育学童へのインフルエンザワクチンの集団接種が取りやめになり、年間三千万本使われていたワクチンも三十万本になり、副作用被害者も激減しました。
 今、問題となっているインフルエンザワクチンは、実施医師には約千円で卸され、打たれた人は約三千円徴収されます。インフルエンザワクチンは、する方の関係者一同には、おいしい注射なのです。 
 民主か自民かという政権争いで医薬業界の意向は大きな影響力があるといわれています。元値の千円のコストは知れたものです。そこに大きな利権があるのです。今は三千万本どころの話ではありません。輸入分を含めると一億三千万本分の利権話に膨れ上がっているのです。惜しみなく広告料を使いマスコミをコントロールできる医薬品業界、選挙で票を大きく左右する患者への影響力の強い医師たちの集団パワー。
 しかもメーカーは被害者が出ても免責。賠償は結局、国民が税金ないし国債という名の借金で賄いますというお約束!
 進駐軍の思惑は日本人の愚かさにつけ込んで、60年後、こんなあだ花を咲かせておりますなぁ。

インフルエンザにかかってしまったら

 突然の発熱、下痢、嘔吐などで、これはインフルエンザにかかってしまったなと感じたら、これは呼吸器疾患で肺炎になれば命がかかっているトラブルと自覚し、軽視しないでまず自宅で温かくして寝て休む。これが人に感染させない最善策。抗体をつくるチャンスと前向きにとらえ、そのためには発熱が必要なので解熱剤など薬は飲まない。症状を和らげる薬はかえってこじらせるし副作用もあると割り切る。警戒すべきは39度を超えた時、脳でサイトカインストームが起きてしまうことだけとして、それを超えそうになったら水枕などで頭のみを冷や
す。将来、強毒性のインフルエンザが万一流行し出して世間がパニックになっても、この自分の免疫力を頼りにして、菜食型の食事で多量栄養素は確保し、微量栄養素はこれらを総合的にとれるサプリメントで栄養バランスに気を配り、普段から体温を上げるなどの工夫をして油断しないで警戒することが大事。これで一番危険が高いという寒さと乾燥にさらされる冬を元気に乗り切りましょう。