「新型」インフルエンザの備えB

ワクチンもタミフルもダメ!

恐れていたことが現実に

 10月号、11月号と2回にわたって、今回のインフルエンザ騒動に関し、「ワクチンもタミフルもダメ」という考え方を申し述べましたが、日本の現状は、今や一種の社会的ヒステリー状況に近く、国民の多くがワクチン渇望状況に陥っているといわざるを得ません。テレビや新聞などによる報道により大きく右往左往させられる世論の危さに改めて考えさせられます。かつて、戦争に反対も出来なかった世論操作をされた苦い経験は、操作する側から見たら日本国民の「空気」に弱いところは昔も今も何も変わっていないので「甘い」教訓として、今回の
総選挙政治状況も含めて生かしているんだろうなぁと思わざるを得ません。
 この間までインフルエンザワクチンは効き目がないということが常識化して、打つ人がほとんどいなかったにもかかわらず、今、ワクチン待望者が引きも切らない状況になっているのは、冷めやすく熱しやすい日本国民の特性を「社会工学」とやらを駆使して日夜世論誘導に向けた研究を進めているグループに見抜かれて世論操作をされているからに違いないのではないかと感じるのは私だけなのでしょうか?
 それはさておき、クルクルと目まぐるしく姿を変えるインフルエンザウイルスに対して、製造に半年かかるワクチンで対抗し、流行を抑えようという考え自体が無理があり、ナンセンスなんだ!効くワクチンなんか作れないし、無理して作ろうとすると、急いで作業を積み重ねる中で、どこかでミスをして、人々の期待とは逆の殺人的製品が出回る恐れがあると前号で警鐘を鳴らしましたが、果たせるかな11月24日の新聞・テレビ等のマスコミ報道では「新型のワクチンに副作用・カナダで17万本使用中止・日本は3千7百万人分契約(1人2回の計算な
ので7千4百万回注射分)をすでに結んでいる!とのことです。「だからいわんこっちゃない」という図式どおりの話です。この報道ではワクチン接種後にアレルギー症状の一種で呼吸困難や血圧低下に陥るアナフィラキシーが、通常の3倍程度の高い割合で出てしまったので、それを作った英国のグラクソ・スミスクライン社が被害者を多発したカナダのマニトバ州政府に使用中止を要請したというものです。
 同社は日本政府からは、輸出入契約にあたっては、日本でこのような医療事故が起きたとしても、訴訟も起こしません、損害賠償も請求しませんという一冊をとっていますから、今回の巨額輸出入の契約について日本とどういう話にまとめていくかは実に見ものです。
 インフルエンザワクチンは、有精卵なり、ミドリザルや犬などの生物の細胞にウイルスを増殖させ、それをホルマリンなり水銀剤なりで殺し、その表面のHAタンパクだけ取り出してその抗体をワクチン化するといわれています。この卵や細胞のカケラを完全に濾過することは急いで作業する時は特に今の技術レベルでは無理といわれており、これらやアジュバントと呼ばれる免疫増強剤が劇症アレルギーといわれる命の危険すらある症状を引き起こすことがあるのです。カナダのケースでは命を落とした被害者は出なかったようですが、今後、日本では
、命を落とすアナフィラキシーを起こす被害者が次々と出ても不思議はないくらいの本来リスキーな注射がインフルエンザワクチンなのです。

インフルエンザワクチンを 「予防注射」と称するのは世論誘導用語

 インフルエンザワクチンは「予防注射」と称せられることが多いのですが、集団注射でも、個別注射でも効果があったと証明されたということがないのです。逆に効果がなかった証明はされています(前橋レポート他)。
 そもそもが呼吸器疾患なので、感染するかもしれない呼吸器粘膜に免疫グロブリンAというタイプの抗体が予め出来ていれば、そこにインフルエンザウイルス(抗原)が取りついても迎撃出来ますが、ワクチンは血液中に免疫グロブリンGというタイプの抗体を注射するだけなので、これが呼吸器粘膜に移行することはなく、仮に少々回ったとしてもグロブリンのタイプが違うので予防には全くならないのです。幼児でもお年寄りでも基礎疾患がある方でもこの事情は全く一緒ですから、その重症化を防ぐ力などもあるわけないのです。
 しかし、卵や犬・サルの動物由来の細胞のカケラなどの不純物が完全に取り除かれているという保証はなく、それらにアレルギーを持っている体質の人々や、注射によって直接入ってきたそれらの物質に抗体が出来てしまい、二度目の注射をやったとたん、激しいアレルギーを起こしてアナフィラキシーショックになってしまう人が出ても何の不思議もないというリスクが常につきまといます。
 ハチに刺された時のアナフィラキシーショックでも、最初に刺された時は何でもなく、二度目に刺された時、死ぬこともあるというのは、一度目に刺された時入ってきた物質に抗体を作り、それが二度目に反応するからだといわれています。インフルエンザワクチンを毎年する人は、もしかしたら去年作った抗体に、今年一回目のワクチン注射が激しい反応を起こす危険もありますから、二回目でなくとも副作用の心配の種はなくならないのです。

医学会は アテにならず

 厚労省も医師会も薬剤師会も個々の注射担当の医師も、ワクチンのマイナス面には口にチャックで何もいいません。戦争前夜の如く、テレビでも新聞でもワクチン狂想曲を競って大音響で奏でているので、何らかの組織の一員としての役割を演じることが求められている人々は、その歯車の回転に逆らう動きは出来ないのです。仕入れ値段1本約千円、売り値約3千円という大きな利幅が設定されており、これが1分もかからない1本の注射ごとに稼げるというのですから、営業組織の病院の勤務医師はもちろん、個人で開業している医者もストップがか
けられない世間の流れになっているのです。個人の医師でも医師会に入っていますから、これにあれこれのしがらみで縛られています。よほどの信念と根拠がなければ、インフルエンザワクチンを打ってくれという患者に説明し説得し、納得させておとなしく帰らせることなど出来ませんし、その後の推移を考えれば「変な医者」と見られて患者が寄りつかなくなって食っていけなくなるような世の中の仕組みになっているわけです。
 研究者でも研究資金の出所は合併に合併を重ねた製薬メーカーや注射器メーカーだったりして、逆らえない仕組みにじんわり絡めとられているケースがほとんどです。行きつくところまで行きつかないとストップしないというのが、この世の恐ろしいところです。

行きつく先は…

 インフルエンザ騒動の行きつく先は、強毒性インフルエンザの大流行による大量死、人口減少でしょう。ある地域で急にインフルエンザが流行り、そのウイルスを調べたら何十年も前のスペイン風邪のウイルスと全く同じであったという事件がかつてあったそうです。短い時間でどんどん変身するウイルスですから、これはそのウイルス株を持っていた研究者から出てきたものだろうと推定されています。
 厳重に冷凍保管されているウイルス株が自分で出てくるわけはなく、当然、人間が関与しています。変質傾向の研究者か、テロ集団かということになりますが、仮に冷凍保管庫から取り出したら、普通の有精卵に注射しておけば、勝手に増えて何万人も殺せるようになりますし、持ち歩いていても誰も危ないものを持ち歩いているとは思わないので制止されることなく世界中移動可能な生物兵器となるそうです。
 都会の人ゴミでその卵を割れば、外国旅行をしたことのない高校生でも新型インフルエンザに感染します。
 今や一定の知識と設備さえあれば強毒型、弱毒型のインフルエンザウイルスは人工的に作れるし、すでにすべての鳥インフルエンザウイルスを作った研究機関があるそうですから、考えてみれば恐ろしい話です。ワクチン狂想曲を大音響で流して善良な人々を恐怖に陥れて大儲けをする人々の集団とその手先になって小金を稼ぐ人々も多勢いる社会、考えるのもイヤになりますね。

ワクチンはしてもしなくても

 インフルエンザには感染する時には感染します。感染は免疫力が落ちている時が一番しやすいのです。普段から栄養・休養に気を配り免疫力が下がらないように気をつけるのが一番です。特に睡眠時に口呼吸をしないよう、紙バンソウコウで強制的に口が開かないようにすること、ヒトの食性を忘れず植物食中心に排便のニオイが腐敗臭のしない食べ物の工夫をすること。大豆を中心にした食品で蛋白質が不足をしないようにするとともに、微量栄養素は食事ごとに総合サプリメントでどの成分も何一つ欠けることのないよう摂り続けること、朝晩お風呂
に入るなど幾つかの工夫をすることで体温を36・5℃周辺をキープするようにすることなど免疫力が落ちない努力をすること。万一インフルエンザにかかってしまったらすぐ数日温かい水分を十分とって床につき休むこと。怖いのは39℃以下なのに、解熱剤などで熱を下げて体内で抗体が出来にくくしてしまうことと、39℃以上の熱で脳の中でサイトカインストームが起きることです。この時は解熱剤ではなく、水枕をすればピンチにはならずやり過ごせます。なんとか寒くて乾燥するこの冬を乗り切ってください。