健康セミナー健康講座

─ヒトはなぜ生活習慣病になるのか
その1 生活習慣の何が問題になるのか ──細胞内感染D

いかにして 体温を上げるか?

 これを解決するには、まずご自分にあった筋肉トレーニングを定期的に、たとえば一日おきとか、毎日とかやるようにして筋肉量、つまり筋肉細胞を徐々に増量することがポイントになります。
 糖尿病の方の運動療法としてもおすすめしている大きめのバランスボールを使っての立体スクワット運動など、とても良いと思います。壁際でやれば転ぶ危険性はありませんし、弾みながら座りかけたり、立ち上がったり毎回15分もやればインナーマッスルもほどなくして大分つくはずです。食後30分に15分の運動を毎日二回もやれば、立派な糖尿病の運動療法になります。
 繰り返しになりますが、ヒトの腸は草食動物型であり、動物性食品の消化はもともと苦手です。これが消化されるスピードより腐敗するスピードが速ければ、くさいオナラという毒ガス(アンモニアガス・硫化水素ガス・インドール・スカトール等々)になり腸壁は炎症を起こします。こうなればバリアは崩れ、腸内細菌は大量に腸壁を乗り越えて、免疫力が弱ければ体内多臓器をバイ菌だらけにしてしまいます。
 腸の壁を乗り越えて体内に入ったバイ菌やウイルスは体液の流れに乗って全身にバラまかれるからです。
 関節内に入り込まれればリウマチなど慢性関節炎の原因にもなります。
 全身の臓器の細胞内に入り込まれてメチャメチャにされれば、病気です。
 脳細胞が壊されれば精神疾患、膵臓が壊されれば糖尿病、遺伝子が壊されればガンということになります。どこがどの細菌・ウイルスでやられるかで病気は多種多様になります。
 最近、いとやんごとなきお方が後継者問題でストレスを抱え込み、腸が糜爛状態になってしまったと週刊誌で報道されました。一日も早いご回復をお祈り申し上げます。糜爛というのは炎症の極みです。腸壁に炎症を起こすこと、冷やすことは危険だということは身分に関係ありません。生身の人ならば老若男女誰にでも起こり得る危険です。お互い気をつけたいものです。
 先日、熱海の「せせらぎ」に来られた方、体温は最初34℃しかありませんでしたが、次の日には36℃台になっていました。「せせらぎ」には体温がすぐ上がる設備があれこれあります。ホルミシス効果を期待してつくられた「貴石の間」や「奥の院」もその一つです。最近は、原子量222(半減期3・8日)のラドンガス濃度の測定器も常備され、「貴石の間」で安定的に千ベクレル/h程度、「奥の院」で二千ベクレル/h以上の222ラドンガスを吸うことができます。
 「せせらぎ」では秋田の玉川温泉、鳥取の三朝温泉で温泉療養をされるのと同等以上の効果を期待できると考えております。
 ホルミシス効果の一つとして体温が上がるというのがあります。免疫力が体温に依存している以上、体温が上がる有名ラジウム・ラドン温泉も良いのでしょうが、理想的食事・高濃度炭酸ガス風呂・遠赤ドーム、音楽療法も同時にでき、しかもご利用しやすい価格ですから、体温が低くて悩んでいる人、原因もわからない重大なトラブルに巻き込まれてしまった人は身分に関係なく、治るまでいたら治るはずと考えて、少なくとも安定して体温が上がるまで中・長期のご利用を検討されたら良いと思われます。

魚の問題

 動物性のものを食べないというと「魚はどうですか?」と、よく聞かれます。また、「サシミや寿司はどうですか?」という質問も多いですね。サシミや寿司は、食べたら一週間くらいは全身バクテリアだらけという覚悟が必要だそうです。血の中で、バクテリアがザワザワと騒いでいるのが高倍率位相差顕微鏡でわかります。それに気が付かないで、「江戸っ子だってねえ、寿司食いねぇ」というのは、ほどほどにしといた方がいいよって、思います。
 皆さん生活が豊かになってくると、幸せを求めて美味しいものを食べたいというわけですね。でも、ほどほどにしておかないと、それが病気の元、不幸の元になりかねません。美食が過ぎて腸の壁を炎症気味にさせると、悪玉腸内細菌のたぐいがわーっと入ってきて病気にさせるからです。危険信号は排泄物の悪臭です。
(つづく)