免疫力を高める癒しの宿「せせらぎ」25

微量栄養素サプリメントの必要性
その3(完)

菜食プラス 総合サプリメント
の重要性 菜食だけでは…

 以上のことを考えれば、菜食を守りつつ、それでは摂りきれない微量栄養素を総合的に摂取できるサプリメントを食事の度に同時に摂取しておく方法は優れた食養法として広めていく価値があると考えます。
 以下に少し詳しく考究してみたいと思います。まず動物性食品を摂らない仏教徒の食生活は、それだけでは必ずしも健康と長寿を誰にでも保障するものではないということです。それは歴史あるお寺の墓碑をみればはっきりしていることです。二十代、三十代で厳しい修行半ばにしてこの世を旅立った青年修行僧の墓がゴロゴロしています。
 同じ修行、同じ食事で百歳を越えるような老僧もおられますが、若くして志半ばで旅立った若き僧たちは慢性的栄養失調が続いたため結核菌などに入られた場合の抵抗力、免疫力が弱かったのだろうとは大方の識者の認めるところです。
 ヒトが単に病気にならなくてすむというレベルを越え、健康で大活躍という高いレベルの健康を獲得するためには、そのエネルギー源、新陳代謝の原料源たる栄養摂取が万全であることが必要です。
 栄養素は蛋白質・糖質・脂質のいわゆる三大栄養素の多量栄養素だけでなく、三大栄養素の代謝を助けるミネラル・ビタミン・核酸・糖鎖などの多種微量栄養素群もまた、何一つ欠けることなく摂り続けることが健康回復の必要かつ十分条件です。
 微量栄養素の多くは補酵素として位置づけられますが、個体差の大きい遺伝子情報で形作られる酵素は、いつも補酵素と容易に結びつく形をしているとは限りません。
 誰しも目が二つ、口が一つという顔を親の遺伝子でいただきながら、自ずと美形も非美形もいるように補酵素との結合ポイントのくぼみの形は個体差がありますから、そのくぼみの形が不適で、なかなかミネラルやビタミンといった補酵素が結合しにくい人は、いまさら親に文句をいうわけにもいかず、結局のところ「娘一人に婿八人」というたとえのように、酵素と補酵素の出会いの機会を増やすためには微量栄養素を多種類・多量にとる以外ないわけです。
 美形にたとえれば「くぼみ」の形が良い形に生まれた人は自然の食べ物だけでとれるミネラル・ビタミンで足りる人もいるはずですが、現に健康不調で困っている方は、それでは補酵素をキャッチしにくい「くぼみ」を持つ酵素を持って生まれた方が多いと考えて、補酵素の量をサプリメントで補うのが現実的ではないでしょうか?

活性酸素と ミネラル

 たとえば活性酸素(フリーラジカル)を捕捉して無害化するSODという酵素があります。この酵素本体は遺伝子情報で新陳代謝の一環として自分で作れます。ただしその「くぼみ」に亜鉛とか銅とかマンガンとかのミネラルを補酵素としてはめ込まなければ働けません。それがうまくいかない人が結構いるのです。
 しかし、消去すべきフリーラジカルは発生したら瞬時に対応して消去しなければならないので全身あまねく十分量を配置ないしパトロールされていなければ役に立ちません。
 現代のように時間とお金に追われ、嫌な人間関係の中でも生きていかなくてはならない社会では、自律神経のバランスも崩れがちで、体内で思わぬ多量の活性酸素・フリーラジカルの発生があったとき上手く処理できない人が多いのです。

糖尿病と亜鉛

 また、今の日本人の約六人に一人が悩まされている糖尿病では、排尿の度にミネラルの亜鉛を非病者の二倍捨てているということがあります。厚生労働省は、亜鉛は毎日12ミリグラム摂取したいものとしていますが、日本人の平均的食事では2000キロカロリーでとれる亜鉛は約8ミリグラムです。しかも、カロリー制限をすると、亜鉛は簡単に6ミリグラムを割るといわれます。
 さらに、排尿で捨てる亜鉛が二倍、摂取する亜鉛が半分では、糖尿の気がある方は亜鉛不足になり、次第に血管は動脈硬化気味となり目、腎臓、手足の先の壊疽という合併症に落ち込んでいきます。
 これも、総合サプリメントの中でも高性能・安価ということで「せせらぎ」で毎食提供される総合サプリメントでは一袋のパケット六粒で10ミリグラムの亜鉛が摂れます。これを毎食摂取している限り、少なくとも亜鉛に関しては摂取不足ということが起きないので、合併症のリスクは相当下がります。これを普通の食事でとり続けようと思ったら、カロリーオーバーは避けられません。

高血圧と微量栄養素

 また、多くの人が悩まされている高血圧も、動脈硬化の誘因とされ、多くの医師は降圧剤で対処しようとしますが、ボケやすくなるという副作用が現れる人が増えてしまうことは避けられません。これも最善の対処策は、血管がゴムホースではなくて細胞からできていることに着目し、その新陳代謝力で年相応の若い弾力性のある血管に戻ってもらうことだと考えます。
 微量栄養素総合サプリメントのような優れもののサプリメントを愛用していただければ、食養の道を踏み外さない限り、半年もあれば大概の血管の早すぎる老化は劇的に好転します。サプリメントは薬のようなものだとのお考えの人が多いのですが、薬では動脈硬化は治せません。薬とはその働きが全く違うから、このようなことが起こるのです。
 微量栄養素総合サプリメントさえあればすべてオーケーというわけではありません。しかし、これらのことを考え合わせると、達者で長生きを目指して暮らそうとすると、どうしても普段から食性を守り動物性食品はできるだけ食べる量を少なく抑え、微量栄養素は総合的サプリメントを欠かさず十分量摂り続けているのがリスクを回避する最善の方法ということになります。