免疫力を高める合宿 I

熱海養生所でのデトックス

新陳代謝と毒素

 ほとんどの病気は、一晩で約一兆個もの細胞が入れ替わる流れ、つまり、すでに病変したとか、ボロになってしまったとかの一兆個の細胞が毎晩壊され、その分毎晩、元気な細胞が一兆個もの細胞分裂で増えて補うという新陳代謝の力、流れで治っていくといわれます。
 動物が絶えず新陳代謝を活発に行いながら生きていく過程では、様々な不要な物質が生まれ、それらが酸化されると毒性を帯びる分子が腸内や体内で必然的に多量に生まれてしまいます。
 生体はそれらの不要物質・毒素を腸内だけでなく、肝臓や腎臓などで分解したり、漉したりして無害化しようとします。しかし、分解し切れないものや、漉し取り切れなければ、血中に漏れ出してしまうこともあるのです。
 また、多くのミネラルは貴重な微量栄養素ですが、水銀とか鉛、カドミウムなどの重金属は、その比重の重さ故、必須ミネラルが酵素と結合するのを妨害する毒ミネラルとして振る舞うことが多いのです。軽金属でもアルミニウムなどは、神経細胞の活動を妨害し、深刻なアルツハイマー型ボケを招くことが知られており、毒ミネラルに分類されます。

血液中の毒素

 このような毒素が血液の中を流れていれば漢方でいう「おけつ」(血)です。
 血液は動脈を通じて全身の細胞に栄養と酸素を配給していますが、全身の細胞から炭酸ガスや老廃物を受け取って、分解処理場たる肝臓・腎臓・肺臓などをめがけて運搬します。その途上で血管にも好ましくない悪影響を与え、血管は内側からも老化が促進されます。
 血管は浄血の働きもしますので、血を運ぶ血管は、それをきれいにしようとして、白血球のマクロファージを使ったりしてそれを取り込み、自らが動脈硬化を起こして結果的に血液の流れを悪くさせることが多いのです。
 血流が悪くなると血圧は当然上がります。それに降圧剤で対処しようとするとベータブロッカーで心臓に負担がかかったり、脳に血が十分いかなくなってボケが来たり、思わぬ深刻なトラブルになっていく人が多いのです。

冷たいもの摂取も、 毒素の取り込みに

 腸からは絶えず消化して栄養になるものを吸収していますが、腸壁は吸い取り紙と似たところもあって、体に良いものだけでなく、必ずしも良いとはいい切れないものも吸収しています。
 ことに冷たい飲食物の摂取などによって腸壁が低温になると、ウイルスやバクテリア、おびただしい数の腸内細菌類が、かなり血中に入り込み、全身に運ばれ、毒素として働いたり、ウイルスや細菌に対処するため、白血球が出す活性酸素の量を飛躍的に増やさせて、その刺激で局所に炎症が起こったりして、そこから酸化毒素をばらまくもとになったりします。

食性の軽視が招く 毒素過剰

 栄養の供給という点で、現代栄養学はヒトの食性を軽く考え、その結果、ヒトが雑食動物化している現状を追認して、植物性食品だけでなく、動物性食品も優秀なタンパク源として積極的に認めます。
 たとえば、ヒトの体の構造は、ほとんどタンパク質でできています。その材料としては「動物性タンパク質を半分、植物性タンパク質を半分とるのが一番バランスもとれます」とか、「卵は理想的なタンパク源で完全栄養食品です」とかいう主張になります。
 しかし、経済的に豊かになって、動物性食品の贅沢な摂取が可能になる過程で、その摂取量に比例するがごとく慢性病といわれる病気、かつての成人病、今はいい方が変わって生活習慣病といわれるようになった病気が増えて来たのです。
 つまり最近、はやりの概念となって来たメタボリック症候群の中身である代謝障害としての高血糖、高脂血症、高血圧などの急速な増加が見られるようになりましたし、糖尿病もガンも止めどなく増えて来たのです。

あいまいな基準値で 薬の毒も

 はやり言葉のメタボリック症候群でも、その公式診断基準を今の日本人に当てはめると、約半分が該当してしまい、医者は自分たちの稼ぎになるように薬をどんどん処方する根拠にしつつあります。
 ガンにも糖尿病にも、高血糖、高脂血症、高血圧にも現代化学薬品を大量に処方していくのですが、これがまた、お一人様平均で4種類の薬、人によっては7種類以上もの薬を出しますから、これがまた、あわれなる患者にとっては毒以外の何ものでもなくなってしまうわけです。

植物食で デトックス

 このような洗脳を解き、毒素を新たにつくらず積極的に排泄する方法をヒト本来の食性にかなった食物の取り方から始まって、泊まり込み合宿であれこれお教えしコーチをする施設が熱海の「お元氣食育養生所」です。ここでは食事は動物性食品は一切出しません。
 ヒトの遺伝子は草食動物のゴリラと97%一緒というのですから、その遺伝子は草食動物型の遺伝子なのです。だから腸もくねくね草食動物の腸の形をしており、爪も歯も草食動物型の爪と歯なのです。消化酵素も当然基本的に草食動物の消化酵素ですから、卵とかお肉とか牛乳とかの消化はすこぶる苦手です。消化がうまくいけば栄養となる食べ物も、温かい腸内で腐敗すれば毒素が沢山生まれてしまい、腸内細菌も悪玉菌が優性となってしまいます。
 そこで腸を冷やせば、パイエル板のM細胞からおびただしい数で血中に侵入して来ます。そして全身の臓器に腸内細菌がばらまかれ、白血球が活性酸素を出して処理する相手となるのですから、その流れ弾を受ける細胞・組織は被害甚大で、中には炎症を起こして破壊されていくものも当然出て来ます。脳内といえどもこの被害は免れません。
 当然思考回路がまともでなくなるので、子が親を簡単に殺したり、親が子を殺したり、金のなさに追い詰められて人殺しをしたり、社会的に問題があるとしても、気が触れなくてはそんな犯罪はそう簡単には起きるものではありません。そんな犯罪が目に見えて増えて来た背景には、食性を無視している現代栄養学、化学薬品を馬が食うほど処方する病気を治せない医師だらけの医学の世界のデタラメぶり、結果的に毎日毒を盛られている多くの人々の生活スタイルこそ問題なのです。
 新たに毒を盛らず、排毒を積極的にしていけば、毎晩一兆個の細胞が入れ替わるという新陳代謝のおかげで、次第に肉体的にも精神的にも浄化されていくのです。

温熱療法による デトックス

 お元氣養生所は、体温を上げ、発汗を促す温熱療法によるデトックスも推進しています。
 還元風呂・ホルミシス・遠赤外線発汗・高濃度炭酸湯・楽農泉コーヒー洗腸・可視光線浴などなどの中で一番新しい設備が超音波足浴です。
 この装置にかかると、足から様々な毒素が抜けていきます。地球引力作用で、体内を汚染していた毒素は足に落ちて来ます。それを超音波の環境下におき上手に処理すると、足の毛穴から抜けていくから驚きです。アラマーサンキューを開発した福島文雄さんが発明した超音波装置でそれが可能になるのです。
 これを熱海のお元氣養生所にこのほど設置いたしました。これらをあれこれ使って、長い間かけてため込んだ毒素をとにかく排出してください。体の負担はグンと軽くなり、これで自律神経の副交感神経優位になるきっかけをつかんで、低体温で悩んでいた人も、体温が自然と正常化するようになれば良いと思います。良い方に良い方にと好循環が始まれば、健康と長生きはあなたのものとなることでしょう。