免疫力を高める合宿

食事のベースは、 玄米・菜食
〜玄米・菜食で リモデリング〜

 熱海の食育養生所では、来られた方の生活習慣病を解決する道として、食事は玄米・菜食をベースにしていますが、それをより効果があがるように一工夫し、発芽させた玄米飯を食べていただいています。
 特に半断食のご希望がなければ、食事の量は、1日1600〜1800キロカロリーはとれるように調節できますから、普通の運動量であれば、心地よい軽い空腹感で三度の食事が美味しく食べられます。
 ヒトの遺伝子の解明では、ヒトのご先祖筋にあたる草食動物のゴリラの遺伝子と比較すると、実に97%が共通だということがわかってきました。
 人間はかなり長いこと動物性のものも食べる雑食の歴史を重ねてきましたが、爪・歯・腸の形でも一目瞭然のごとく、ヒトの体には草食動物時代の名残が随所に残っています。
 純粋な草食動物のウマにビフテキ・トンカツ・卵焼きといった「栄養満点」の食事を与えたら、その晩のうちに消化できなかった動物性食品が腐敗して生まれた毒が全身に回り、多臓器同時不全で死んでしまうリスクが伴いますから、競馬のウマなどには、どんなに栄養があっても動物性の餌はやらないわけです。
 同じように、人間が栄養を充足させようとして、「完全栄養食品」と呼んでいる卵や、「蛋白質」そのものといえる肉の量を増やせば増やすほど、がん・糖尿病・高血圧・肥満といった生活習慣病で死に至る病の渦に巻き込まれて行くのは、草食動物の肉体は肉食ではおかしくなってしまうからだという基本的認識が我々にはあります。
 動物が毎晩活発に行っているリモデリング(新陳代謝)こそ、順調に行われ続ければ、生活習慣病が回復してくる力になるといわれています。
 ですから、ヒト本来の食性に合わせて食べものを全て植物性にして、動物性のものを口にせず、さらに順調な新陳代謝を保障する微量栄養素は何一つ欠けないように毎食時、総合サプリメントで補うという、私どもが提案している「根本的食生活改善」は詰まるところ、その人なりの若さを保ち、その人なりの天寿を全うさせる食事でもあります。

還元水のお風呂で 温泉以上の効果

 養生所では体を芯から温め、やがては日常の体温が36・5度の平熱を保てるように、各種マイルド加温法を体得していただいています。
 太陽可視光波長の光浴によるミトコンドリア活性化や、遠赤外線による深部発熱法、独特な湯滝式股関節温浴のお風呂の活用がそれに当たります。
 このお風呂のお湯も、養生所でぬるま湯にして飲んでいただいている還元水同様、還元水のお湯で温まっていただけるように進化しました。これにより、温泉ではないのに、温泉以上の新陳代謝促進効果が期待できるようになりました。
 今や熱海の食育養生所は湯治場以上の湯治場としての価値が評価される内容に成長したのです。

各種手当法伝授・ 学習メニューの 充実化

 従来からの高濃度炭酸ガス足浴、各種マイルド加温療法、楽農泉コーヒー洗腸、ショウガ湿布に加えて、養生所での手当法の伝授も、だんだん充実してきました。
 最近は、枇杷葉やショウガ、お味噌を使った家庭用温灸の実修も、ご希望の方にはお教えしています。
 各種運動療法の一環としての、ビデオによる簡単な気功療法の手ほどき、散歩、無農薬家庭菜園づくりなども、一日のメニューのうちから朝食時に選んでいただいて、ご希望の内容を選んで実修していただけるようになりました。
 前回お知らせしたように、お部屋でくつろぎながら、内容豊富な沢山の健康ビデオによる健康知識習得や、読書時間も、ご自由にとれるよう、ご自分でその日のメニューを選択していただけるようにもしています。メニューの選択に当たっては、係の者がご相談にものります。

サバイバル (生き残り)

 今、我々が身を置いている日本は長い間、収入以上の国家予算を組み、その穴を埋める国債を天文学的過剰といえるほど発行したためのツケが回って、ニッチもサッチも行かなくなるほどの経済破綻の前夜を迎えてしまいました。
 国家財政の破綻は、想像を超える大インフレを通過しない限り解消されず、何かをきっかけに、突如として物価高騰がはじまってしまうことが考えられます。塗炭の苦しみに突き落とされる庶民は、健康だけが頼りです。体を元手にその日暮らしをせざるを得なくなり、その時は嫌でも玄米菜食でその日の命を繋がなくてはならなくなります。
 熱海の養生所では、家庭農業と食糧備蓄による10年間サバイバル法の具体策も伝授しています。

ご自宅でも 継続できるように

 私たちは、生活習慣病と本格的に取り組むためには、1週間程度は養生所に身を預けられ、様々なことを身につけられてお帰りになり、学ばれたことをご自宅で続けていただければと望んでおります。
 しかし、その物理的余裕、心理的余裕もないとお嘆きの方も多く、せめて2泊3日はおとりくださいとおすすめしております。
 とりあえずは健康確保のために、どうぞお誘い合わせの上、湯治のつもりでゆっくりと養生所にお出でくださるようお待ちしています。