免疫力を高める合宿 @

お元氣食育養生所では 免疫力アップの 体の順応期間を十分に

 熱海の「お元氣食育養生所」では、いかにしてその人の免疫力を高めるお手伝いが出来るかということで、@発芽玄米食を主食とする植物食中心の食事、体を芯から温めて、体の中にヒートショックプロテイン(HSP)が十分出来るようにする、そして、総合サプリメントをはじめさまざまなサプリメントを使って、新陳代謝が活発になって健康を取り戻す工夫をしています。
 そして、みんなと一緒に楽しく合宿生活をしている間だけでなく、家に帰ってからも、出来る範囲で良いと思われることを続けられるように、その考え方を勉強する良い機会にしていただきたいということで、養生所では、過去にテレビ放映された参考になる優良健康番組の代表的なビデオ記録も、1時間番組で約700本用意し、普段はつい忙しくして見損なったり、忘れてしまった番組を、カラオケを探すように見つけて、ゆっくり何回でも見ることが出来るライブラリーを備えてあります。
 ちなみに、大いに笑うのも免疫力アップにつながりますから、綾小路きみまろさんのDVD、寅さん映画もそろえ、往年の名画もご自分のお部屋で観られるように少しずつ増やしています。
 免疫力アップの体の順応期間を十分とっていただくためにはなるべくゆっくり、できたら1〜2週間は滞在していただき、その間、退屈しないで有意義に時間をすごしていただきたいと思っています。
 時間は十分ありますから、書物もゆっくり手にとって、思考を巡らせる時間もとれるよう、健康関連を主に、図書もさまざま用意しています。

合宿所の推薦図書 『免疫力を高める生活』

 その中でも、最近驚異的ベストセラーを連発しているサンマーク出版から出された、本誌で連載をお願いしている西原克成先生の最新刊『免疫力を高める生活』は、大変おすすめです。
 出版社が、一般の人がわかりやすい本に仕立てようと、編集上の工夫をした本だけあって、とても読みやすく仕上がっています。
 私共はこの本を、当養生所のおすすめ学習図書として指定させていただき、ミリオンベストセラーになって、世の中を良い方向に変えていく力になる本に成長することを心から祈って、その普及に協力させていただくことになりました。
 今の日本で支配的な「治さなくてもよい」医療システムでは、患者の身体を各臓器のパーツの寄せ集めと考えて、その一つ一つを機械を修理するように扱うと共に、変調の原因を深く考えずにさしあたり不具合を除くことが主眼となります。
 そして、具合が悪くなったとき症状をおさめるために医師が頼りにする薬は、抗生物質とステロイドホルモンの二つです。
 しかし、この対処法は病気を治しているわけではなく、ごまかしごまかし症状をなだめるので、患者を肉体的にも精神的にも薬依存体質にしてしまう危険が同伴します。
 長い目で見れば却ってさらなる病気・医原病になりやすくしてしまう危険があります。
 きついたとえを持ち出すなら、やがて死に至る蟻地獄・薬地獄に誘うような医療が公然と行われているわけです。
 あるべき姿とは全く異なってしまった医療界の今の異常ぶりに早くから気がつかれ、いったいそれがどこから来たのか、なぜそうなってしまったのかということを、深く理論的に解明されたのが西原克成先生です。
 薬地獄から生還する道はつらいですし、曲がりくねった登り下りの山道です。
 現代医学の間違いと、それから抜け出す道を照らす一筋の光を確信出来なければ、簡単には抜け出せません。動揺を誘うささやきは四方八方からしつこくなされます。
 確信は西原克成先生の『免疫力を高める生活』の学習から得られるはずです。

生命のシステムと ミトコンドリア

 医師はなぜステロイドホルモンを多用するのか? この薬を使うと患部はどうなるのか? 使い始めて起こる副作用の正体は何か? 怖くなってやめると起きるリバウンドはなぜ起こるのか?
 みんなが知りたくても知り得なかったこの薬の本質が、西原先生がお若い頃から一貫して研究してこられたミトコンドリアの解明を通して謎解きされるストーリーは、快刀乱麻とはこのことなりしかという痛快感を味あわせてくれます。
 生命とは、リン脂質の半透膜に覆われた核酸・酵素系の水溶液コロイドから成り、栄養を分解して得られるエネルギーによって、自らリモデリング(新陳代謝)を追及するシステムであるという定義をはっきりさせなければ、何事もウヤムヤになってしまいます。
 リモデリングをはじめとする生命活動には生命エネルギーが必要ですが、その産生の中心がミトコンドリアにあるわけです。
 医者が訳のわからない病気にステロイドホルモンを使うと、こじれて奇病難病になっていきます。人の歪んだ社会生活で慢性的に疲労が重なってくると、少し腸を冷やしたり、口呼吸をする程度で、腸内常在細菌の不顕性感染を起こします。
 感染を起こした体細胞のものとは少し異なる遺伝子複合体が出来、この遺伝子に抗体が出来ます。この抗体が出来る細胞内感染が、自己免疫疾患の正体であると西原克成先生は喝破されました。
 白血球を介して、好気性細菌やウイルスが内臓を汚染すれば、その細胞のミトコンドリアの酸素が横取りされて、細胞呼吸が障害され、いわゆる免疫病のアレルギー症状や難病が発症します。
 嫌気性菌の感染では結果として、ミトコンドリアがつぶれてしまいます。
 ヒトを含む多細胞生物では、ミトコンドリアが細胞の生活のコンタクトを振っているので、細胞世界は大混乱をおこします。
 このような流れの解明を通じ、全ての病的現象は、ミトコンドリア電子伝達系の電気の流れの障害に発するということを、西原先生が見つけられたのです。
 それだけではありません。高等生物体はその存在のあり方と全ての行動をミトコンドリアによって、その産生するホルモンを介して、操られていることも見抜かれました。
 このミトコンドリアの活動のアクセルを踏むのが、ステロイドホルモンです。これも外部から注入したり、突然やめたり、乱暴なことをしていれば病気はますます難病化します。
 西原先生の本で学んで、これらの真実に迫れる感動は、薬地獄から抜け出すつらい時に、動揺を誘う悪魔のささやきを無力化してくれるはずです。
 日々の生活の忙しさの中では、ゆっくり思考を巡らせながら、一冊の本を味読する機会は意外と少なくなりました。
 ご来所の際には『免疫力を高める生活』を手にとって読んでいただける準備も整えましたし、お帰りには座右の本にしていただくべく、おみやげ用も用意いたしました。
 また、本誌を読んでくださっている皆様はいち早く本誌発行元自然食ニュース社の通信販売でお求めになりご愛読ください(詳細は31頁に)。