リウマチ

--世直しにもつながる食生活の見直しを--
自然の摂理を思い起こそう
消化による異化・同化の重要性

 ヒトは、離乳期がとうの昔に終わった哺乳動物の一員なんだということをケロッとど忘れし、牛のおっぱいで栄養をとろうというのは、自然のルールに明らかに二重違反しています。
 学校給食などで離乳期がとっくの昔に終わっている人間の学童に、牛のおっぱいを飲め、飲んで栄養をとれと教育するのは、明日の日本を担う子供達に、君達は自然界のルールとか、自然の摂理なんか守ることはないのだよ、無視しなさいと教育するというか洗脳するものです。
 人類の生存すら脅かしている環境破壊の元凶は、こういう教育を受けた人間が自然界の秩序を平然と無視して破るところにもあるのではないでしょうか?
 ベロメーターだなどといって、美味しいかどうかだけを基準に食物を選んでいると、自然界の摂理を2歩も3歩も踏み外すので、"消化"(これは何も消化器官の中だけで行われているのではなく、血液の中で白血球が細菌を貪食して食べるのも消化ですから、肝臓始め全身いたるところで体内に入ってきた物を絶えず消化し異化・同化しているわけですが)、この消化がうまくいかなければ、それが原因で大量の活性酸素が生まれる原因になりますから、様々な病気の引き金になるし、病気の時は破綻が来るのが当たり前だぞといっているわけです。
 ちなみにこの消化活動は腸の中であろうと血液、体液の中であろうと質量のないエネルギーである温度が低ければうまくいかないので、体の調子の悪い時は特に体温より低い食べ物の飲食は厳禁ですし、クーラーなどで体を冷やせば免疫力はグンと落ちます。
 どんなに栄養がある食べ物でも、上手に消化されなかったら、たとえ吸収されてもその分子は異物として免疫システムを混乱させたり、腸内で腐敗すればストレートに毒物になるし、かえってマイナスです。

4ヶ月は継続してみよう!

 今や、食べるのが大きな楽しみの元という時代ですから、食糧不足や飢餓に襲われるまでは、自然界の摂理に従った食事だけを守り続けるというのは多くの場合無理としても、毎日1兆個の細胞が入れ替わるという新陳代謝の力で内臓が生まれ変わるためには、普通4ヶ月もあればたいていうまくいきますから、少なくともこの3、4ヶ月間だけは雑食動物をやめて草食動物に戻って、微量栄養素は総合的サプリメントでとる自然食ニュースがおすすめする根本的食生活改善を実行してごらんよ、体細胞がリセットされて病気が基本的に克服されたら、少々の雑食は大丈夫だからという
わけです。
 人間はもともと草食型動物なのだから、消化液、消化酵素も植物食品ならばよく噛めば何とかなるとしても、動物性食品は、蛋白質にしても植物に比べたらはるかに高分子なのだから、上手に消化できないのです。
 蛋白質も植物性であればアミノ酸段階まで消化できても、動物性食品は、それがいくつか結合したポリペプチド段階まで消化したところで吸収されるので、アレルギーが起きやすいのです。

口呼吸・冷たい物を止める

 リウマチのきっかけは口呼吸によるトラブルが多いのですが、アレルギーや、冷たい物を好んで食べているうちに、消化能力が落ちて、よく消化されないものが腸から体内に流れ込んでトラブルを起こすことがきっかけということもあるのです。
 今は冷蔵庫、冷凍庫の普及で冷たい物を食べているうちに、冷たい物中毒といって、アイスなど冷たい物なしでは暮らせないヒトが増えているのです。
 しかし、腸が冷え、腸の免疫力が落ちると、リウマチなど炎症を起こしているところに炎症を増悪する物質が流れ込んでいくようになりますし、内臓を冷やせばやはり炎症を増悪する顆粒球過剰をもたらす交感神経優位の体質になってきます。

世直しにもつながる食生活の見直しでリウマチも好転

 ところが今の現代医学、現代栄養学は、人間を本態性の雑食動物と見ています。そうすると栄養のバランスを取るために、食べ物を1日30品目も食べましょうとか、蛋白質は動物性蛋白質と植物性蛋白質を半々にとりましょうとかいい出しますから、食べ過ぎはいけないけど、たとえ糖尿病の人でも、卵は1日に1つ、お肉は赤身を手の平サイズ、牛乳は1本飲みましょうということを堂々といいますし、患者にも教育します。義務教育でも、これからは栄養教諭を認定して、この雑食教育を子供の脳にすり込もうとしています。食肉業界、牛乳業界、エサ業界、学校給食業界は大喜びで
しょうが、牛でもなければ離乳期も終わっている学童に、カルシウムをとるために牛乳を欠かさず飲みましょう、などという自然界の摂理とは逆行する雑食教育をするための栄養教諭などが全国の学校に配置されたら、雑食傾向が更に助長されてしまい、狙いとされているところとは裏目に、子供達の骨折も増え、大人の骨粗鬆症も増え、1億総半病人の現実は更に深刻になり、健康保険はますますパンクに向かってまっしぐらとなるでしょう。
 自然食ニュースの第289号では、生理学の大家で東大名誉教授の星猛先生から、ヒトが牛乳なんか飲んでいたら、骨からカルシウムが溶け出して骨粗鬆症になりやすくなるというメカニズムを詳しくお話しいただいています。
 リウマチの人は骨がもろくなりやすいからカルシウムをとるために牛乳を飲みましょうとはとんでもないことです。
 ステロイドホルモンの長期投薬が骨をもろくすることは有名な話です。また、ほとんどの薬は強い酸ですから、飲み続けていれば中和のためのアルカリが必要になり、骨からカルシウムが失われていくのです。
 薬を長期飲まされる患者はベッドで姿勢を変えるだけで骨折したり、焼き場でも骨が箸でつまめないほどもろくなっているヒトが多いのです。
 鉄剤を飲まされたりして鉄分をしっかりとったりすれば、関節部での活性酸素はさらに多量に生まれ、炎症はひどくなるでしょう。
 基本的に間違ったヒトの本来の食性に反する雑食をベースとする栄養のとり方を教え、薬で治そうとするのは、健康保険、ひいては国家財政破綻のもとです。
 国難は外国からの侵略だけではありません。自然の摂理を無視した国民の大多数の食生活がやがて国も民族も滅ぼすのです。この危機の自覚が無いのが今の時点での最大の危機です。
 卵とか、肉とか、牛乳といった食事を純草食動物の馬にやったら、一晩で腸捻転を起こして死に至る馬が続出します。人間は雑食の歴史がありますから、ある程度の雑食には耐えますから、即時には死ななくとも、血液や内臓の中での消化・異化・同化がうまくいかないので免疫系が混乱し、慢性的病気になって生命力に破綻がくるヒトが続出します。
 糖尿病の激増、大腸がんの激増、リウマチ性慢性関節炎の激増の本当の原因は、ヒトの食性を無視した栄養のとり方に問題があるのです。
 歴史に学べば、主食のとり方は白米ご飯とか、白パンは危険です。
 世の中が平和になったので、水車を沢山作りお米を精白して白米ご飯を食べ、微量栄養素不足で江戸患いといわれるカッケと精神薄弱者を大量に出した江戸時代を反面教師とし、その前の戦国時代の教訓に学ぶのが良いのです。
 麦飯、納豆、サプリメントという根本的食生活改善で、リウマチを含むほとんどの生活習慣病は起きないし、何らかの事情による激しいストレスなどで起こりかけたとしてもすぐ治り始めるのです。 (完)