「がん」にはこうして対処(3)

がん医療の普\さ(下)

 逸見さんというアナウンサーはお腹のがんを、神の手と言われる名手によって手術で取ってもらいました。しかし、人間のがんは初期は見ただけでは分からない。そのため、医者は「私は見える所は全部取りましたが、残っているがんがあるはずだから、これを叩くために抗がん剤を与えます」と抗がん剤をやった。これが命取りになったと言われています。
 がんの敵=白血球が抗がん剤のためにいなくなったわけで、数カ月たつ内に、鬼の居ぬ間の洗濯ジャブジャブというわけであっと言う間に逸見さんは体中がんだらけになってしまった。こうなるとがんの腫瘍は驚くほどの速さで増殖していきます。
 ですから、抗がん剤というのは上手に使わないと本当に恐い。さらに、抗がん剤だけでは効かないということで、多くのケースで放射線をあびせられる。強力な放射線をがんに浴びせかけたらがんは死にます。しかし、がんだけに正確に放射線を当てるなんてことは不可能です。CTスキャンなどでがんのありかを探って、ある方向から弱い放射線を当て、別の方向からも弱い放射線を当てる。そしてこのがんに合計で強い放射線が集中するように調節します。そうすると、周辺の細胞も弱いながら放射線を浴びるので、遺伝子を狂わせられ、それがまた、周辺の細胞を多量にがん化
させる元になる危険性が高いわけです。放射線療法もがん治療の決め手にはなっていないのです。
 日本は原爆の被害を受けた国だというのに、医療の世界では何故か世界で一番、患者にどんどん放射線を浴びせかけることに平気です。そもそも、がんの位置を探るCTスキャンも、なんで人間の体があんなに輪切りに出来て画面に写るかというと、放射線を全身に、グルリと順繰りに浴びせているからなんです。レントゲンもX線という放射線を浴びます。しかし、短い時間パッとかけるだけだから、平均2、3日しか寿命が縮まる量の放射線しか浴びないと言われます。しかし、CTスキャンをかけると1週間からlカ月くらい寿命が縮まるほどの放射線を浴びるのです。胃の透視では、ああでも
ないこうでもないとあっちこっちにやってますから、1年半くらいは寿命が縮まる。だから胃の透視なんかすべきじゃありません。胃カメラ優先にして下さい。
 で、放射線を浴びると体内の水の分子がこわれ、大量の活性酸素が生まれます。これらが遺伝子を傷つけ、がん細胞を生み出します。歯の治療でも、交通事故でも、レントゲンを撮られそうになったら「先生、私レントゲンアレルギーでショックを起こしかねません。ごかんべんを」と言って逃げましょう。レントゲンが歯槽膿漏やムチ打ち後の具合悪さを生み出している面があることに気がつきましょう。
 手術は未転移の超早期発見で見つかった時に限りサッと患部を切ってしまうのだけが、有効と言われています。
 手術は、転移をしていないという条件が必要です。転移をしていたら、切って切って切りまくっても、きりがありません。全身切っても追いつきません。治る見込みがないと医者は内心思っているのに1%の可能性にかけましょうと患者に期待をもたせる言葉をかけます。しかし、治る見込みがないと医者が思っているのに耐えがたい苦しみの連続の処置をされていくのでは生きている甲斐もありません。クオリティー・オブ・ライフを考えれば、転移後の手術はやめた方がましというケースがむしろ多いはずです。どうしても手術するなら抗がん剤・放射線の併用はあらかじめ断固おこ
とわりしましょう。

セレニウム・亜鉛とがん

 では、どうしたらいいのか。何も打つ手はないのか?座して死を待つのみなのか?我々はそこで、免疫療法、特殊栄養療法など様々な代替療法も選択肢の一つとして考えてみるべしと言っています。
 実はセレニウムというミネラルは、がんに対して効くのです。人間だけじゃなく動物のがんに対しても効くそうですが、何故効くかということについては、実はまだよくわかっていないのが実情です。
 けれども、セレニウムを適量摂ると何故かがんが無くなっていくことがあるのです。
 研究者の話を総合すると、どうもセレニウムを適量摂ると、我々の胸腺が好ましく変化をする、働きが悪かった胸腺が不十分ではあっても働くようになる。胸腺が元気になってくると、そこで生まれる白血球ががんと出会った時に、今までは見過ごしていたのが、これはがんという異物だという事が分かってこれを攻撃するようになることが期待できるわけです。
 もう一つは白血球にがんと戦う力が出てくるということもあるらしい。白血球のミトコンドリアが、すごくエネルギーを出しやすくなれば、今まではがんに食われていた白血球が、がんを食い殺すようになる。食うか食われるかのつばぜりあいで、それまで劣勢だった白血球にがんを食う力が出てくるということもあるらしい。がんを見逃さなくなって、おまえはがんだな、異物だなと、よし排除すると元気に食いにかかれるようになることもあるらしい。こういう効果があるかもしれないセレニウムですが、適量がどの位かははっきりしていないので、どうせ後はないんだと腹をくく・br> チて思いきって多目に摂ってみるのも一つの手ではないでしょうか。
 そして亜鉛も胸腺若返りの立て役者の一つといわれています。そこでがんを食い殺しにかかることが可能になるのかもしれません。マウスに人間の乳がん細胞を植込み、様子を観察したところ、セレニウムを与えなかったマウスは拒絶反応をおこさなかったけれど、セレニウムをたっぷり与えたマウスは明らかに拒絶反応を起こしたという動物実験も報告されています。
 セレニウムは、抗がん剤でもなんでもない、しかし、それが不足していた人に充足させると自分の白血球が本来の仕事ができるようにする、それだけなんです。自分の全身をパトロールし、異物排除をして歩いている警察官に武器を与え強くする、今まではピストルだけだったのを狙撃銃も持たせる。強い機動隊を体の中でぐるぐる回してやったならば、がんが負ける可能性も出てくる。
 すでにがんを宣告されたとしてその人が我々の提案する方法で治るかどうかは分からないけれども人間というのは実に不思議な動物なんですよ。ピンチになるとがんをやっつける力が出てくることもある。その力を最大限に発揮させる方法を我々は提案しているつもりです。そして普通のがんに対する療法として、パターン化している手術・抗がん剤投与・放射線というがん治療法は本人を苦しめるだけ苦しめ、新規にがん化を促進し、最後は早死にさせるという裏目の結果になることが多いと、今や医学界内部でも内部告発されていることを知って欲しいのです。
 開きなおれば、人はいつかは必ず死にます。今のがんであなたは死ぬかも知れない。しかし、取り敢えずこの考え方をベースに工夫してみるというのも、生きのびるための一つの手かもしれない。必ず助かるという何の保障もない。けれども光明はある。試してみる価値は大いにあると思っているわけです。駄目でもともと。手遅れになるという恐怖で医者に「おまかせします。どうぞよろしくお願いします」と言っても必ず助かるという何の保障もない。ギリギリの賭けです。両方やってみたいなら、代替療法を先に選択したほうがいいのでは?と言っているわけです。よくよ・br> ュ考えてご選択ください。