骨粗鬆症の予防と改善(2)

骨粗鬆症と マグネシウム

 実はライフラインのメンバーで背が伸びたと言っている方のお一人に、パンフレット「糖尿病ですか」に体験談を寄せて戴いた札幌市の愛須冨世様がいらっしゃいます。
 昨年の9月、糖尿病が超早期発見でみつかりライフライン愛用と毎日一時間の速歩を実行されて超早期回復を見事になしとげた方ですが、この方は若い頃の身長(160cm)が2cm弱縮んでいたのですが、最近気がついて計ってみたら、もとの160cmにもどっていたというのです。腰もピンとして姿勢もとても良いのです。
 これは、毎日一時間の速歩が足の骨に圧電を起こさせ、それがピエゾ電流となって、全身の骨がカルシウムやマグネシウムをセッセととり込み、ここ10年位の間にカルシウム・マグネシウムを失って縮みがきていた背骨を若い頃のように戻した結果に違いありません。
 糖尿病は尿から糖とともにマグネシウム・亜鉛を気前良く捨ててしまう病気なので、どうしても骨粗鬆症になりやすく、身長も縮みがちになる人が多いのです。
 たまたま、ご主人様が知人からすすめられ、ライフラインで循環器障害がすっかり良くなられていたので(ライフラインの黄色の体験談(12)で循環器障害から回復された札幌市A様とあるのは愛須冨世様のご夫人様です)ライフラインと縁ができたというわけです。良きベターハーフを持つのも寿命のうちですね。
 それはともかく、骨粗鬆症になりたくない、治そうと思ったら、カルシウムだけでなく、マグネシウムと亜鉛を重視すべきだということも頭に入れておいて欲しいのです。
 カルシウムとマグネシウムは体内では拮抗もし、互に代用もしあっているミネラルです。カルシウム健康法というのでカルシウムをサプリメントや健康食品で摂っている人は多いのですが、マグネシウムが不足している状況下で「このカルシウムは特に吸収がいい」というふれ込みのカルシウムをどんどん食べていると、相対的なマグネシウム不足という事態を引き起こします。実はマグネシウムこそ、細胞の中にあって、エネルギー物質ATP(アデノシン三リン酸)と結びつき、細胞をまともに働かせるのに欠かせないミネラルなのです。
 マグネシウムが不足してくると、いろいろなややこしい経過はありますが、とにかく結果的に細胞の中にナトリウムやカルシウムなど、入りっぱなしになっては困るミネラルが入ってきて居すわり、そのためその細胞はむくみ、機能障害を起こし、重症になると死んでいくことになります。俗に「カルシウム健康法」といわれる方法にはこういう危険性があるのです。それにカルシウムは便をかたくしますから、便秘に悩むということになりかねません。
 「カルシウム健康法」を長年やっていると、細胞の働きがダウンしてくる結果、心臓病や動脈硬化等の血管トラブル、脳卒中などのリスクが増えてきます。良いと思って、本当は体に良くないことを続けていると、思わぬ悲劇を招きます。今までカルシウム健康法をやってきた人は、きっぱりと牛乳(カルシウムが多く、吸収が良いと言われる)やカルシウムだけの健康食品をやめ、カルシウムとともに、少なくともマグネシウムや亜鉛が一緒にとれるサプリメントを毎日、それもできるだけ毎食摂るべきです。
 カルシウムのトラブルが心臓病を起こす一例としては、心不全で倒れると、かけつけてくれた医師は多くの場合、カルシウム拮抗剤の薬を注射してくれます。心筋の細胞の中にカルシウムが入り込むと、はじめのうちは不整脈が起きる程度ですが、そのうち心臓が停止してしまうからです。
 カルシウムはとても大切なミネラルであることはもちろんですが、それは骨や細胞外液に十分あることが大事なのであって、もしカルシウムが細胞の中に入り込むと、それは毒性を発揮することになります。そこで心筋の細胞中からカルシウムを急いで追い出し、ほとんどないようにしてやらねばなりません。普段からマグネシウムを充分摂取していると、カルシウム拮抗作用がありますから心筋も疲れ知らずで働き続けてくれるのです。(このように細胞中にカルシウムが入ってきてしまうのは、活性酸素が細胞膜をこわしてしまうからといわれています。)
 骨も多くの他の器官と同じように不断に新陳代謝をしており、一方で破骨細胞が古くなった骨をスクラップにし、その一方で骨芽細胞が分裂をして、骨の中核となるコラーゲンを増やし新規にカルシウム等をそれにつけていきます。
 破骨細胞が骨芽細胞より優先して働くと、その人の骨は次第に細く、薄くなり、最後は姿を消してしまいます。材料としてのカルシウム、マグネシウムの不足もさりながら、実は亜鉛が不足するといくらCa、Mgがあってもこういうことになってしまいます。
 そして骨芽細胞も、細胞内にMgが不足したりCaが入り込んだりすると、まともに働けなくなるのです。カルシウムは間違いなく大事ですが、決してマグネシウムを軽視してはいけません。骨をつくる細胞の中ではマグネシウムが主役なのですから。